社会人一年目のロクに友達とも会わなかった陰キャオタクがどう過ごしたかの記録である。どこか空虚な年末年始を過ごしてしまったな……ともし後悔している人がいるのならば、「こんな奴もいるんだ」と心のどこかで安心して温かい布団で寝て欲しい。
皆が安心して温かい飯を食い、風呂で芯までホカホカになれるようになりますように。
前書き終わり。
タイトルに備忘録なんてつけたがそもそもこのブログを書き始めた理由が備忘録である。備忘録に備忘録って書いている。スクランブルエッグのタルタルソース添えみたいだね。
年末。ウイルス性胃腸炎で大変に苦しむこととなった。
仕事を収めた夜から猛烈な寒気と吐き気で常に水分を排出し続けた。熱もそこそこ出ていたので汗もかいていたハズ。ここまでやっても人間って干からびないんだな……と朧気ながら記憶がある。
そう。記憶が曖昧なのだ。だからなんで自分がそんな状態で実家までたどり着けたのか分からない。振り返ってみれば一番しんどい時だった。天地が分からなかった(ピッチャーを逆さに置いて水をぶちまけていた)し、薬が飲めなかったのでフルに症状が出ていたハズ。なのに決して近くはないはずの地元に戻っていたのである。
これは間違いなく年末に起こした奇跡。
この判断がファインプレーだった。口から水が飲めなくても、水分を体内に取り入れることが実家では可能だからである。
水ってだいじだよ。命の水っていうじゃん。マジだった。
次第に胃が復活の兆しを見せ始めた。嘔吐が治まってきて、薬が飲めるようになったのは大きい。おかげで記憶もはっきりしてくる。電子レンジでチンしたヨーグルトが信じられないくらい美味しかった。
ただ、寝すぎて昼夜は完全にひっくり返っていた。深夜4時くらいに空腹で目が覚めたので「年越しちゃってのびた蕎麦」を食べた。病人が闇の中、レンジフードの灯りだけで鍋から直で蕎麦を啜る様は完全に妖怪であったとのこと。
義姉の本気の悲鳴を初めて聞いた。縁起が良い。
一応、言い訳をしておこう。
訴え1「音が怖い」
→申し訳ありません。当方は連日の嘔吐により筋肉痛になっていました。この障害は呼吸に関連する筋肉にも及んでいたようで、【麺をすする】行為が困難になっていた原因です。その結果、【派手な音はしないが明らかに不自然な物音がする】という状況を作ってしまったと考えられます。
訴え2「暗闇で食うな」
→その通りでございます。しかし光、というのはナマケモノ並に寝ていた人間にとっては相当な刺激となるのです。最初は普通に灯りをつけたのです。そして大変に驚きました。眩しくて目が痛いのです。視野と脳の保護……とお考え頂けますと幸いです。
つづく。