これの続き。
無事山は越えたわけだが調子に乗って散歩に行きその夜高熱を出す、みたいな「お前は幼稚園児なのか」という"愚か"を繰り返していた。ので、大人しく本を読むことにした。
半活字中毒者にはもってこいかもしれない。幸い調子乗り散歩の時に近所の古本屋でフィーバーしていたので読むものには困らなかった。
その読んでいて楽しかった作品の備忘録である。リンクを調べても出てこないタイトルもあったので題名と感想だけ。
- 飼料標準ハンドブック
- ことばと文化
- ファミレス行こ。
- 坂口安吾全集4(だった気がする)
以下感想。
「飼料標準ハンドブック」
職場で見つけて(勝手に)借りてきた本である。初版が昭和何年か知らない方が良さそう。
しかし中身は普通の専門用語の解説書。用語の意味だけでなく、成分の計算方法や法律(食用と飼料用を区別するために決まった加工方法があったりする)なども解説されている。読んでて楽しいが、段々上司の声が幻聴として聞こえてくる。
「ことばと文化」
古本屋で発見。後で知ったのだが、著者(鈴木孝夫氏)は医学部予科と文学部を卒業しているらしい。何?
人を表わすことば、という章が好き。一人称がたくさん生まれた経緯とか、ヨーロッパではどんな感覚で他人を呼んでいるのか、ラテン語では……みたいなことがずっと書かれている。多分、この本の前所有者もこの章が好きだったのであろう。所々線が引かれている。
そういえば私も迷子らしき幼稚園児に「おねえさん、お母さんどこ行っちゃったかわかる?」みたいなことを言った。よく考えてみるとおかしな文章だ……。
「ファミレス行こ。」
映画にもなっている「カラオケ行こ!」の続編である。たくさん蒲田が出てきて楽しいね。
最後のページまで気を抜いてはいけない。和山やま先生だぞ。
「坂口安吾全集」
大学生の時に読んでいたので再読していた。相変わらず文章のセンスが変態で好き。
友人の葬式に行った日記が好きでたまに読みたくなってしまう。みんな悲しんでいるけど、彼は人生で最も輝くことが出来たままこの世を去ったのだ。いいなあ。羨ましいなあ。おめでとう!!オラ祝杯だ!!!ってやつ。
令和の我々も虜にしてしまうような感性。生きづらそう。
この中で人に勧められるのが「ファミレス行こ。」しかない。
森絵都先生の作品を諳んじながら幼少期を過ごすとこうなる。Happy!