akagirexのブログ

気が向いた時に書く日記

背中を差し出してもらえた今日

嬉しかったし文章を書く気分なので、今日のことを書き記しておこうと思う。

こうやって残しておこうと、考えるくらい私は今日のことが嬉しくて、大切にしたくて、頑張りたい時に勇気を得られる出来事だったのかもしれない。自分が何考えてるのか分からないことが大半だけど、こういう衝動は未来の自分を助けてくれると私は知っている。

 

 

あまり詳細を書くと色々バレてしまいやすい仕事をしているので、すごくぼんやりとしか説明できない。

そう。仕事で嬉しかったのだ。去年一年間、ヒイヒイ言いながら過ごしていたことが積み上がってたんだなあと実感したから。

 

 

上司が測定後の試料をそのまま放置していたのだ。試料とは常温保存が非推奨の、全部合わせると約80kgくらいのものである。

間もなく退勤時間であることを考慮すると、この時間にこの試料が、ここにあるのは非常にまずい。

 

仕方ねえ……やるか。毒物を生産し訴えられるより、私が処理した方が損害が少ない。10秒くらい悩んだが。

 

そうしてクソ重試料を処理場に持っていく準備をしていたら、周りの人達(同じ職場の方々だか、表現が難しいのでこう呼称する)がどこからともなく現れ、手伝ってくれた。

 

「誰にさせられんねお前の試料じゃねえのに」「一人で運びなさんな腰壊すよ」「今日忙しそうじゃない?今日だけ?本当に?」「お前鈍臭いんだから誰かに声かけぇ」

 

優しさの大量摂取で泣くかと思った。私の目を見ながらそう言ってくれたから、余計に。多分私の顔が地獄の釜の底みたいになってたんだろう。休憩してただろうに、見かねた皆さん出てきて手伝ってくれて、10分かかる作業が2分足らずで終わった。というか私なんもしてない。

 

 

 

ただのオドオドしてる人格形成失敗サンプルのクソガキのこと、いつも見守ってくれて、接してくれてありがとうございます。

一年であなた方が私のことを「手伝ってやるか……」と思ってくださるくらいには、心を割いていただけていることに、私は泣きそうになります。

一人で立ち続けねばならない、とプレッシャーを感じている私に、凭れる背中があることを教えてくれて、少し背伸びがしやすくなりました。